親が子どものおもちゃを勝手に捨ててもOK?知っておくべき注意点

こそだて

「子どもがどうしても片付けをしてくれない…」と毎日悩む親御さんも多いはず。おもちゃや衣類が散らかっていると、ついイライラしてしまいますよね。さらに、もう使わないと思って処分しようとすると、「まだ遊ぶ!」と子どもが断固反対することもあります。そこで、今回はこの悩みを解決するためのポイントと、子どもが片付け上手になるためのコツをご紹介します。

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子どもが片付けをしない理由

楽しさを感じない

片付けは、どちらかといえば大人でも楽しみを感じづらい作業のひとつ。特に、子どもにとっては遊びの時間を中断して片付けるのは苦行に近いかもしれません!大人であれば、ちょうど楽しんでいる映画を途中で止めるようなものです。大人は「片付けなければ」と自分を納得させてしまえば行動に移せますが、幼い子どもであるほど難しい傾向にあります。

まだ遊びたいから

その遊びが、本当にその子どもにとって興味を駆り立てる魅力的なものであるからこそ、普段は気が向けばお片付けできるような子であっても、「まだ遊びたい」気持ちが止められない場合もあるでしょう。

やる気が起きない

やる気さえあれば、片付けはスムーズに進みます。しかし、やる気が出るタイミングは人それぞれ。子どもが「今やろうと思ってたのに!」と言うのは、本当にやる気を出しかけていたのかもしれませんね。

子どもに片付けを促す際の注意点

脅しで片付けを促さない

「片付けないなら捨てるよ」と言ってしまうと、子どもは最初は慌てて片付けるかもしれませんが、次第に「どうせ捨てない」と大人の言葉を軽んじるようになります。結果として、片付けしなくなるだけでなく、親の言葉を信用しなくなる危険性もあります。ここでは、子どもの心理的反発を避けるための具体的なアプローチを考えてみましょう。

  • 提案してみる: 片付ける必要性を一緒に考えてみます。例えば、「このおもちゃ、どこにしまうと見つけやすいかな?」と問いかけることで、子どもの主体性を引き出します。
  • 「捨てる」以外の言葉に言い換える: 「おもちゃを預かるね」「でも、いつ出すかはママが決めるね」と諭し、おもちゃの所有権を大人が持ちます。「友達にあげるために、ママが箱にしまうね」という形にすると、子どもにとって「おもちゃが自分の物でなくなってしまった」ことがより伝わりやすくなります。

実際に物を捨ててしまわない

物をその場で即効捨ててしまうと、子どもは「物を大切にしなくていい」「邪魔だと思ったら捨ててしまえばいい」「どうせまた次の代わりの物が来るから…」と感じてしまうかもしれません。頻繁に物を捨てるのではなく、例えば、「片付けられないなら、明日までおもちゃを預かるね」と伝えるなど、「預かる」や「友達に譲る」という方法を試してみてください。

細かすぎるルールを設けない

細かいルールをたくさん作ると、覚えて実践するのが難しくなってしまいます。シンプルでわかりやすいルールを設定し、片付けやすい環境を整えることが大切です。たとえば、「ご飯の時間がきたら、すぐにおもちゃを元の場所に戻す」や「色ごとにおもちゃを整理する」など、簡単で明確なルールを作成することが有効です。

子どもが片付け上手になるためのコツ

片付けを遊びにする

幼児期の子どもには、片付けを遊びに変えるのがおすすめです。例えば、次のような方法があります。

  • 競争: 「どっちが早く片付けられるか競争しよう」と提案すると、子どもは楽しんで片付けることができます。
  • 宝探し: 「おもちゃのお家を探そう」といった、宝探し感覚で片付けを進めると、子どもも楽しみながら片付けに取り組めます。
  • 得点制: たくさん箱に入れられた方が勝ちというルールを設けると、ゲーム感覚で楽しく片付けられます。

一緒に片付ける

小さい頃は、親が一緒に片付けをすることで、片付けのやり方や大切さを教えることができます。たとえば、子どもが片付ける際に親が手伝いながら、「このおもちゃはここに置くといいよね」と声をかけることで、子どもも安心して片付けを進めることができます。

最後の1つを片付けてもらう

すべてを片付けるのが難しい子どもには、最後の1つだけを片付けてもらいましょう。キレイな状態を目の前にすることで、達成感を得ることができます。「自分にもできた」「お片付けって気持ちいい!」と感じることが、次回のやる気につながります。

片付ける理由と時間を伝える

「7時になったら片付けよう」「夕飯の前に片付けよう」と、理由や時間を明確に伝えると、子どもも納得して片付けやすくなります。時間の予告を少し前にすると、心の準備ができますよ。

ルールを一緒に決める

片付けのルールは子どもと一緒に決めることが大切です。自分で決めたルールの方が守りやすく、片付けへの意欲も高まります。話し合いながら、片付けやすいルールを決めましょう。

簡単な「~だけ収納」を心がける

「種類ごとに分けるだけ」「箱に入れるだけ」といった簡単な収納方法を取り入れることで、無理なく片付けができます。シンプルな方法を取り入れましょう。

所持品の数を減らす

おもちゃや衣類が多すぎると片付けが難しくなります。必要なものと不要なものを分け、不要なものは処分したり、特別なときに使うものとして保管しておくことが大切です。子どもと一緒に必要かどうかを判断することで、納得して片付けが進むでしょう。

子どもの気持ちに寄り添って柔軟に考えるクセをつける

「あとちょっと」の気持ちを理解する

子どもが「あとちょっと」と言うときは、その気持ちを理解して、一呼吸おいてみましょう。「できたてのご飯を早く食べてほしい」「早くお風呂に入れないと寝るのが遅くなる」など、親にとっては難しいこともあるかもしれません。ですが、大人も同じように「あと少しだけ…」と感じる瞬間はありますよね。子どもの都合を尊重し、少し待ってあげることで、片付けがスムーズに進むこともあります。

作りかけのものをどうするか決める

作りかけのものを片付けるのを嫌がる理由として「壊したくない」があります。制作途中のものは部屋の隅に保管する、限られたスペースに収まる量だけ作りかけで置いても良いなど、子どもの意見を聞きながらルールを決めましょう。

ルールの見直し

ルールがうまくいかないと感じたら、見直すことも必要です。ルールを維持できない子どもに苛立ったり、親自身が自己嫌悪に陥る必要はありません。何度でも見直して、家族みんなが気持ちよく過ごせる片付けルールを考えてみましょう。いろいろ模索している間に、子どもも成長し、あっという間にできることも増えていきますよ。

まとめ

子どもに片付けを楽しく身につけてもらうには、子どもの目線に立って一緒に考えることが大切です。叱って無理やり片付けさせるよりも、楽しく無理なくできた方が、親子ともにストレスが少なくなります。今回の内容を参考に、ご家庭の片付け方法を見直してみてください。

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