今ではスマホを持ち歩くのが日常の一部となり、デジタル機器の普及が進んでいます。子どもたちの学習環境も大きく変わり、外国語の音声を直接聞いたり、野生動物や微生物の映像を見ることで、体験したことがないことについても深く理解できるようになっています。放課後に友達とグループ通話で一緒に勉強することも一般的になりました。
幼稚園や小学校でもタブレットを使用する機会が増え、自宅でも学習用のタブレットを活用しているお子さまも多いことでしょう。家庭ではプライベート用、学校用、そして兄弟それぞれの分と、仕事用の大人用タブレットも含めると、多くのタブレットを管理する必要があるかもしれません。この記事では、家庭でのタブレット利用のヒントと収納方法についてお伝えします。
子どもとデジタル機器の向き合い方
デジタル機器の使用開始年齢に明確な基準はありませんが、「話を理解できる」「ルールを守る意志がある」ことが一つの目安となります。デジタル機器は小型のコンピュータのようなものであり、インターネットを通じて多くの情報にアクセスできるため、親の目が届かない場所での利用にも注意が必要です。
兄弟間で年の差がある場合、「お兄ちゃんは使っていいのに、僕はだめなの?」という不満が生まれることもあるでしょう。使う時間帯や順番についてルールを設け、家族全員で共有するのが良いですね。
インターネットのルールと危険性を話し合う
インターネットの基本ルールや危険性について親子で話し合うことが重要です。たとえば、「いつでも親が見ても安心できる使い方をしようね」と伝え、「見られて困るようなことをしない」という意識を持たせましょう。信頼できるニュースを一緒に見て、「こういうサイバー事件もあるんだね、私たちも注意しようね」と話し合うことで、子どもが判断基準を持てるようになります。
具体例として、無料アプリをインストールしたいときには、「ウイルスや個人情報収集の可能性があること」を説明します。個人情報の悪用による迷惑メールや架空請求の危険性を伝え、ダウンロードの慎重さを教えましょう。アプリを入れる場合は、個人情報を守る方法もアドバイスしてあげると安心です。
タブレットの収納方法
自宅でのタブレットの収納も大切です。学習用、学校用、趣味用と子どもたちが複数のタブレットを持つこともあるでしょう。大人の趣味や仕事用のタブレットも加わり、収納に困ることもあるかもしれません。特に子ども用タブレットは、置き場を決めないと、必要なときに見つからなかったり、タッチペンや充電コードが行方不明になることがあります。
以下は、すっきりとタブレットを収納するアイデアです:
- ブックスタンドに立てて収納: 学習用や学校用のタブレットをブックスタンドに立てて収納すると、机の奥行きに合わせて縦置きでき、圧迫感なく複数のタブレットを収納できます。
- 透明ブックスタンドに平置き: 縦のスペースを確保できるなら、透明のブックスタンドを使い、平置きで収納します。学校用タブレットは上の棚に置くと持参し忘れを防止できます。
- ファイルボックスにまとめる: 学習用タブレットと他の勉強道具を一緒にファイルボックスに収納し、タッチペンや充電器もまとめておくと、使いたいときにすぐに取り出せます。
- カラボの一角をタブレット置き場に: 新しい置き場を作る場合は、カラーボックスの上に仕切りスタンドを設置し、タブレットを立てて収納。充電しやすい場所に設置すると便利です。
- サイドテーブル下に隠し収納: ソファ横のサイドテーブル下にメッシュタイプの収納を設置し、タブレットを見えないように収納することで、すっきりした印象を保てます。
複数のタブレットを一か所にまとめる際、どの充電コードがどのタブレットのものか分からなくなることもあるため、シールやクリップを目印にしておくと良いですよ。
デジタル機器使用のルール作り
デジタル機器のルール作りでは、「こっそり使わせない」ことがポイントです。LINEの返信やゲームで時間を取られてしまう場合には、「目に悪影響があるよ」「姿勢が悪くなっちゃうよ」「やらなければならないことは他にないかな?」と具体的に伝えて考えさせることが大切です。「ペアレンタルコントロール」機能を使って、利用時間を制限することも有効です。
ルール設定の工夫
ルールを設定する際は、まず「可視化」することが効果的です。1日の行動と時間を記録し、色分けすると良いでしょう。親も実践し、家事や育児、仕事にどれだけ時間を使っているかを家族と共有すると、現状把握がしやすくなりますよ。
せっかく決めたルールも、子ども部屋にいると守られないことがあります。リビングで充電し、リビングのみで使用するというルールを設けると良いでしょう。スマホやマンガ、ゲームも同様ですね。
ルールの更新と子どもとの対話
ルールを守れないときは、なぜ守れないのか子どもに聞いてみましょう。例えば、ゲームでは操作以外に準備や待ち時間があり、それがルールを守れない原因かもしれません。必要な手間も考慮してルールを調整できると良いですね。
使用時間の目安として、低学年のうちは30分以内が理想ですが、クリエイティブな活動の際には時間を尊重することも大切です。たとえば、コース作りやビルディングゲームの場合は、平日は30分まで、休日は1時間までOKにするなど、柔軟に設定を考えましょう。子どもには「ルールを変えたいときは、遊ぶ前に相談してね」と伝え、遊び始めてからの急なルール変更は不可としておくと、約束を守ろうとする意識が高まります。
まとめ
デジタル機器を上手に使うことで生活は便利になります。しかし、ただ使うのではなく、「こう使おう」「こんな使い方があるかも」といった発想を持つことが大切です。危険を理解し、ルールを守りながら積極的にデジタル機器を活用することで、機器に振り回されない生活を実現できます。外でのスポーツや手作業の体験も大切にしていきましょうね。