そろそろ家の掃除だって子どもに手伝ってほしい…そんな心のモヤモヤを抱える瞬間ってありますよね。どの年齢から始めるべきか、報酬としてお小遣いを渡しても良いのかなど、細かなルール決めで悩んでいる方も多いはず。この記事では、子どもの掃除のお手伝いに関する疑問を解消し、具体的な方法やコツを紹介します。子どもと一緒に楽しみながら快適な空間を作るためのヒントにしてくださいね。
掃除のお手伝いは何歳から始めるべき?
掃除のお手伝いを始める適切な年齢は、子どもの発達段階や個人差にもよりますが、一般的には3歳から4歳頃から興味を示すことが多いようです。掃除に限らず、大人がやっていることなら片っ端から「私がやる!」と言い出す時期でもあります。この時期は簡単な作業から始め、徐々に難しい作業に挑戦してみても良いでしょう。1歳や2歳の子どもでも簡単な拭き掃除は可能ですが、本格的な掃除はもう少し成長してからが適しています。7歳くらいにもなれば、自分の担当範囲を認識し、責任を持って掃除を行うことができるようになります。
幼児期(1歳~3歳)
この年齢の子どもは好奇心旺盛で、親と一緒に何かをすることを楽しみます。以下のような簡単な作業を手伝ってもらいましょう。
- 拭き掃除: 雑巾で床を拭く、低い位置にある家具の表面を拭くなど。
- おもちゃの片付け: おもちゃを指定の場所に戻す。
親と一緒にやることで、楽しく作業を学ぶことができます。
幼児期後半~学童期前半(4歳~6歳)
この年齢になると、少し複雑な作業も可能になります。具体的には以下のような作業を試してみましょう。
- 玄関の掃き掃除: ほうきを使って玄関に入ってきた砂や落ち葉を集める。
- 簡単なモップがけ: フローリングワイパーを使ってリビングの掃除。
この頃になると、自分で作業を完了させる達成感を感じられるようになります。
学童期(7歳~12歳)
この年齢になると、家事全般を手伝えるようになります。以下の作業を任せてみましょう。
- 掃除機かけ: 部屋全体の掃除機かけ。
- 洗濯物の取り扱い: 洗濯物を洗う、干す、たたむ、収納する。
- お風呂掃除: 安全な洗剤の使い方を学び、バスタブや床を掃除する。
この時期には、掃除の手順を教え、責任感を持って取り組めるようサポートしましょう。
子どもに掃除を手伝ってもらうメリット
子どもに掃除を手伝ってもらうことには多くのメリットがあります。まず、達成感を感じることで自立心が育ちます。また、家族の一員として認められることで自己肯定感も高まります。これにより、将来的に家事をこなせる大人に成長する手助けとなります。
- 自立心の育成: 掃除を手伝うことで、自分の役割を果たすという自覚が生まれます。特に幼い頃には、親と一緒に作業をすることで楽しさを感じ、自分でできることが増える喜びを経験できます。
- 役割意識の向上: お手伝いは家庭内での役割を果たすことを学ぶ機会です。責任感を育むことで、将来的に社会に出た時にも役立つスキルを身につけることができます。「誰かの役に立てた」喜びを実感しやすいでしょう。
- 家事の習慣化: 掃除の手伝いを通じて、家がどのように汚れるのか、そしてどのように清潔に保つのかを学びます。これにより、将来的に自分で家事をこなせるようになります。
お手伝いの報酬としてのお小遣いについて
掃除を手伝った報酬としてお小遣いを渡すことには、メリットとデメリットがあります。ここでは、その両方について詳しく見ていきます。
メリット
- 金銭感覚の育成: お小遣いを渡すことで、子どもはお金の価値を学びます。働くことの対価としてお金を得ることを経験し、将来的にお金を管理するスキルが身につきます。
- モチベーションの向上: 報酬制にすることで、子どもは自主的にお手伝いをするようになります。お手伝い表を作成し、達成した項目に対して報酬を与えることで、計画的に取り組む習慣が身につきます。
デメリット
- お金目的の行動: お小遣いを目的にお手伝いをするようになると、報酬がないと手伝わなくなる可能性があります。
- バランスの難しさ: お手伝いの報酬額や頻度を決めるのは難しいです。大金を渡さないようにすることや、手伝いの内容によって報酬を変えるなど、細かい調整が必要です。
お小遣い制を導入する際の注意点
お小遣いを渡す際には、以下の点に注意しましょう。
- 報酬額を工夫する: お手伝いの内容によって報酬を変えることが大切です。例えば、簡単な拭き掃除には10円、トイレの掃除には30円といった具合です。
- 基本的な自分の身辺整理に対して報酬を与えない: 学校の準備や自分の部屋の片付けなど、自分の身の回りのことは報酬なしで行うように指導します。
- たくさん褒める: お手伝いを頑張ったら、たくさん褒めてあげることが大切です。家族が喜ぶ姿を見ることで、自己有用感を育みます。
子どもにおすすめの掃除の手伝い5選
具体的に子どもにお願いできる掃除の手伝いを紹介します。
- 雑巾での拭き掃除: 1歳や2歳の子どもでも簡単にできる拭き掃除。床や低い家具の表面を雑巾で拭くことができます。遊び感覚で取り組めるので、楽しく掃除の手伝いができます。
- 玄関の掃き掃除: 3歳くらいの子どもでもできる玄関の掃き掃除。ほうきを使って玄関に入ってきた砂や落ち葉を集める作業です。この時期の子どもは、何か棒状の物を持つだけで不思議とやる気満々になって、いろいろなことに挑戦してくれます(木の枝や新聞紙を丸めて作った棒をやたら持ちたがる時期ですね)。簡単で達成感もある掃除なので、おすすめです。
- フローリングのモップがけ: 4歳くらいから始められるフローリングのモップがけ。リビングや家全体の床を掃除することができます。掃除機を使うのは、小学校に入ってからが適しています。
- お風呂掃除: お風呂掃除は達成感があり、子どもも楽しみながら取り組めます。まだ薬品の取り扱いに不安があるなら、お風呂用洗剤は使わず、石鹸やシャンプーで代用してもらい、スポンジでバスタブをゴシゴシ洗ってもらいましょう。掃除後に「綺麗にしてくれてありがとう」と褒めてあげることで、人の役に立てた実感を得ることができるでしょう。
- テーブル拭き: 食事後のテーブル拭きも簡単にできるお手伝いです。布巾やウェットティッシュでテーブルを拭く作業は、幼児期の子どもでもできます。食事の後片付けの一環として取り組んでもらいましょう。
掃除を手伝ってもらう際のポイント
子どもに掃除を手伝ってもらう際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 完璧を求めない: 7歳くらいまでは、完璧に掃除をさせることを求めないようにしましょう。楽しく掃除をする経験をさせてあげられたらいいな、くらいに気軽に考えることが大切です。
- すぐに手伝ったり叱ったりしない: 子どもがうまくできていなくても、すぐに手伝ったり叱ったりしないようにしましょう。できるところまでやらせてみて、できたことを褒めてあげることが大切ですね。
- 危険性の低い作業を選ぶ: 作業の危険性を考えて、お手伝いをさせる前に確認しましょう。
まとめ
家の掃除を子どもに手伝ってもらうことで、自立心や自己肯定感、責任感を育むことができます。また、親子のコミュニケーションの一環としても効果的です。掃除を手伝うことで子どもは成長し、将来的に家事をこなせる大人へと育つでしょう。安全に配慮しながら、楽しく掃除を始めてみましょう。