外出先で楽しい食事のひとときに、うっかり服に油をこぼしてしまった経験はありませんか？もしくは、いつの間にか服に油のシミがついてしまい、困ったことはないでしょうか？
この記事では、そうした時にすぐに試せる応急処置や、自宅で簡単にできる油汚れの落とし方を具体的にご紹介します。この方法を知っておくと、もう油汚れで悩むことはありませんよ！
すぐにできる応急処置
まずは、外出先で油がついてしまった時の応急処置です。これを知っておくと、汚れが広がるのを防ぐことができます。
- ティッシュやハンカチで油を吸い取る
例えば、レストランでステーキを食べている時に、ソースがスカートに落ちてしまった場合は、ティッシュやハンカチを使って、油を優しく叩くようにして吸い取ります。この時、決してこすらないようにしましょう。こすると、汚れが広がる原因になります。
- 水で濡らしたハンカチで軽く叩く
水で湿らせたハンカチを使い、汚れた部分を優しく叩きます。ここでも、こすらずに優しく叩くことが大切です。もし手元に石けんやハンドソープがある場合は、それを少量使っても良いでしょう。
- 応急処置の後はすぐに洗う
帰宅したら、できるだけ早く汚れをきちんと洗い落とすことが重要です。応急処置をしたとしても、時間が経つとシミになる可能性があるため、早めの対処できると良いですね。
家でできる油汚れの落とし方
応急処置をしても、完全に汚れを落とすためには自宅での対策が必要です。ここでは、家庭で簡単にできる油汚れの落とし方を詳しく説明します。
台所用洗剤を使う方法
台所用洗剤は油汚れに効果的です。以下の手順で試してみてください。
- 固形物を取り除く
汚れた部分に固まった油や食べ物のカスがある場合は、ティッシュやスプーンを使って優しく取り除きます。 - お湯に浸す
40度くらいのお湯を洗面器に入れ、汚れた部分を5分ほど浸けます。お湯の力で汚れが繊維から浮き上がりやすくなります。 - 台所用洗剤を使う
お湯から取り出し、台所用洗剤を汚れた部分に直接かけて、優しくもみ洗いします。この時、強くこすらないように気をつけましょう。 - 歯ブラシでこする
しつこい汚れには、古い歯ブラシを使って軽くこすります。これで汚れが繊維から浮き出てきます。ただし、衣類の素材によっては、強くこすると色落ちや毛玉の原因になる場合があるのでご注意ください。 - すすいで洗濯する
新しいお湯でしっかりとすすぎ、その後洗濯機で通常通り洗います。
重曹を使う方法
重曹は油汚れを分解する力があり、特にしつこい汚れに有効です。以下の手順で行いましょう。
- 重曹ペーストを作る
重曹と水を2:1の割合で混ぜてペースト状にします。 - タオルを裏にあてる
汚れた部分の裏側にタオルをあてて、汚れが広がらないようにします。 - ペーストを塗る
重曹ペーストを歯ブラシにつけ、汚れた部分に塗り込みます。 - 軽くこする
優しくこすり、30分ほど放置します。素材に合わせて、こすりすぎに注意しましょう。 - 洗濯機で洗う
最後に洗濯機で通常通り洗います。
頑固な油汚れの落とし方
時間が経ってしまった油汚れには、以下の方法が効果的です。
クレンジングオイルを使う方法
クレンジングオイルは化粧品の油分を取り除くため、油汚れにも効果的です。
- タオルを裏にあてる
汚れた部分の下にタオルを敷きます。 - クレンジングオイルを塗る
汚れた部分にクレンジングオイルを直接塗ります。 - 歯ブラシで軽く叩く
歯ブラシを使って汚れを軽く叩き、5分ほど放置します。 - お湯ですすぐ
40度のお湯でしっかりとすすぎます。 - 洗濯機で洗う
洗濯機でいつも通りに洗います。
酸素系漂白剤を使う方法
酸素系漂白剤は、特に頑固な汚れに有効です。
- 漂白剤を溶かす
洗面器に40度のお湯を入れ、漂白剤を溶かします。 - 汚れを浸す
汚れた部分がしっかり浸かるように衣類を入れ、1時間ほど放置します。 - 洗濯機で洗う
その後、洗濯機で通常通り洗います。漂白剤使用中は換気を忘れないでくださいね。
煮洗いを試す方法
煮洗いは耐熱性のある生地にのみ適していますが、頑固な油汚れには効果的です。
- お湯を沸かす
鍋に水を入れ沸騰させます。お湯1リットルに対して洗濯用の粉石けん大さじ1を加えます。 - 衣類を煮る
衣類を鍋に入れ、15分ほど煮ます。 - 冷ます
やけどに注意して取り出し、冷まします。 - もみ洗いする
汚れが残っている場合は、固形石けんでもみ洗いします。 - すすいで乾燥
最後にすすぎ、脱水して乾燥させます。
まとめ
油汚れは放っておくとシミになりやすいですが、適切な対処法を知っていれば簡単に落とすことができます。油汚れに強い洗剤は界面活性剤が多く含まれているものが良いです。手肌に優しい洗剤を選ぶ場合は、肌への刺激が少ない成分のものを選びましょう。ウールやシルクなどのデリケートな素材には、温度や洗剤の選び方に注意が必要です。専門のクリーニング店に相談するのも一つの手です。レストランで汚してしまった時の応急処置として、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。これらの方法を実践することで、大切な衣類をいつも清潔に保つことができるでしょう。
